2017年8月5日、鹿児島の小さな温泉街湯之元が温泉より熱く沸いた。
台風5号の影響もあり夏祭りの大ステージでの決勝の夢は叶わなかったが
それでも250名のオーディエンスが見守る中、湯田地区公民館で
行われた日本エアギター選手権2017は今までのどの大会よりも沸いた。
今回も司会のDaisy×Daisyの軽快なトークで会場は大盛り上がり。
審査は4.0~6.0の0.1ポイント刻みで5人の審査員によってあげられる。
審査員は宮城マリオ(日本エアギター協会幹事)、
内田貴子(オウル市職員)、スマイリー園田(タレント)、
ピョコタン(漫画家)、かながわIQ(日本エアギター協会会長)。
最高得点と最低得点を出した2人の点数をカットし残り3人の
得点がプレイしたエアギタリストの得点となる。
そんな大会を制し2017年のエアギター日本一に輝いたのは
仙台市の高校1年生エアギタリスト門田亭笑勝!!
優勝:門田亭笑勝(34,0P)
大銀杏、化粧まわしと横綱スタイルでプレイ。
エア土俵入りでエアソルトが客席に大量にまかれた。
横綱スタイルから繰り出される
MIYAVIの曲でスラップ奏法というとんでもないギャップ、
そしてダイナミックなエアぶつかりあいやエアツッパリ、
15歳にしてギター歴5年からくるエアギターテクニック、
毎日筋トレして筋肉を太くしているという
千代の富士も真っ青なパワフルでダイナミックな動き、
素早い回転やキックなどの小技を炸裂し
他を圧倒!!ブッチギリの優勝を果たした。
2位:SUDOちゃん★(33,2P)
明らかに他のエアギタリストとは時間軸が違う
クロックアップした状態のスピードスターエアギタリスト。
人並み外れたリズム感と音楽に対する熱量は見るものを魅了する。
ロック、音楽で自分の感情を1番衝動的に表していたのは
間違いなく彼である。懸案だったエアギターのプレイが
そこに乗ってくれば日本一、いや世界一は彼のものだろう。
3位:TAM(32,9P)
2016年彗星の如く現れたエアギター界の女神!
2016年エアギター日本チャンピオンにして
2016年エアギター世界7位のランカー。
圧倒的な存在感とカリスマ感から繰り出される
大技は圧巻!ただ惜しむべきはロックの自由さよりも
踊り、振り付けとしてのエアギターに見えてしまった
ところが審査員に伝わってしまった事かもしれない。
しかし世界ランカーのエアギターは伊達じゃない。
4位:松本直時(32,6P)
今年初出場の松本直時が4位にランクイン。
リズムに合わせて光るシューズや
音に反応してイコライザーが動くTシャツ、
メイク、衣装などセルフプロデュース能力の高さに加え
バンド活動を活かした音楽センスで魅了。
とにかくかっこよかった。
5位:下水丸憲呂(16,5P)
前日のダークホース戦からの勝ち上がり。
戦国時代から蘇ったかのような覇気でとにかく
禿げしいプレイをかましてくれた。
ロックへの禿げしい熱量や禿げしいギター愛が
伝わる禿げしいエアギターで観客のド肝を抜いた。
重い甲冑をつけてよくここまで動けたものだと感心させられた。
5位:シャリテンKd(16,5P)
尾張名古屋からの刺客、シャリテンKd。
2次予選をTOPで通過したこの男のエアギターは本物。
長身から繰り出されるエアギターの技の数々は
見る者を魅了する。バンドのギタリストという事も
ステージングのアドバンテージに確実に繋がっている。
ただ惜しむらくは自身のエアギターテクに溺れ
単調な構成になっている事。熱量は充分なので
あとはどれだけ1分間にドラマを詰め込めるかが課題。
※今年の世界大会のダークホース参加も決定しました。
5位:ダイアモンドパワー(16,5P)
1次予選を余裕のTOP通過を果たした
暁の超新星ダイアモンドパワーさんが5位にランクイン。
湯之元の源泉を停めた敵から源泉を奪い返すという
ドラマをエアギターで熱演。圧倒的な存在感は
言う事無し。しかし彼最大の難点は波がある事。
同じ事をやっても100点満点の時もあれば30点の時もある。
今回は30点の回だったんだろうなと感じる。
「日本の特撮」「角刈りのおじさん」「非イケメン」
「オタク臭」「押しの強い表情」など世界に通用する
要素を持ちすぎているダイアモンドパワー。
一度世界大会でどう評価されるのか見てみたいエアギタリスト
ナンバー1である。
8位:エアネスサイゴウ(16,4P)
地元湯之元から参戦。しかも前日のダークホース戦からの勝ち抜け。
薩摩隼人の意地がこの男のエアギターを強制的に覚醒させた。
これまではエリート意識からか何か1つ殻を被ってプレイしていた
ような印象だった。(彼は鶴丸高校⇒九州大学の超エリート)
しかし小道具やキャラに頼ったエアギターでは無く
音楽を楽しむ心と脂の乗ったワガママボディを惜しげもなく
披露し、まさに裸一貫からの覚醒エアギタースタート。
吹っ切れた男のエアギターは間違いなく伸びて行く。
来年はタイトル奪取か?
9位:エアギタリーマン・しんごろう(16,1P)
地元湯之元のスター、エアギタリーマン・しんごろうが
まさかの9位でフィニッシュ。
今年の彼のエアギターにはドラマがあった。
3次予選では彼最大の武器である「メガネ」「スーツ」
「へこへこ頭を下げる謙虚な姿勢」「へこたれない笑顔」
とサラリーマンの悲哀をエネルギー源に爆発的な
エアネスを炸裂させるスタイルを捨て単なるワルキャラへ
変更。武器が無くなった彼のエアギターから魅力は消えた。
そんな中ダークホース戦でエアギタリーマンスタイルが復活し
17点台という高得点でダークホースをTOP通過。
しかしながら出演順のくじ引きで出番1番を引き
緊張もあってか点が伸びず…残念である。
9位:メフィスト☆ゆうせい(16,1P)
今回参加最年少5歳のエアギタリスト。そして彼は
エアギタリーマン・しんごろうの息子である。
5歳にしてワンオクが好きでいつもエアギターを弾いているという
無類の音楽好き。さらに今回1分間の構成も自分で決めたという
から末恐ろしい。これまでの日本エアギター界の歴史を塗り替えた
最年少エアギタリストが最年少で日本を獲る記録を塗り替えるであろう。
しかし父エアギタリーマン・しんごろうと同率9位とは恐れ入った。
父を超えるのは来年か?
11位:Baxysh板橋(16,0P)
パーティーピープルBaxysh板橋さんが今回の最下位。
楽しそうにエアギターを弾く彼の姿が忘れられない。
最後は関係者、予選出場者含め全員でエアギター。
日本エアギター選手権2017決勝大会Ranking
1位:門田亭笑勝(34,0P)
2位:SUDOちゃん★(33,2P)
3位:TAM(32,9P)
4位:松本直時(32,6P)
5位:下水丸憲呂(16,5P)
5位:シャリテンKd(16,5P)
5位:ダイアモンドパワー(16,5P)
8位:エアネスサイゴウ(16,4P)
9位:エアギタリーマン・しんごろう(16,1P)
9位:メフィスト☆ゆうせい(16,1P)
11位:Baxysh板橋(16,0P)
大会後、エキシビジョンとして夏祭り会場で
門田亭笑勝くんとSUDOちゃん★がプレイ。
2017年エアギター日本代表の門田亭笑勝くんが
世界一になる事を楽しみにしております。
世界エアギター選手権2017は8月25日に
フィンランドのオウルで開催。
エアギターワールドチャンピオンシップのサイト
何故かブルゾンちえみwithBのwithBが
世界大会ブログの記事に。果たして…
日本エアギター協会
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